理数科の課題研究

課題研究について

 

「課題研究」とは、日常生活の中で抱く疑問の中に自ら課題を見つけ、実験を通して解決していく探究活動です。1年次に理科の基礎実験、数学・情報の実習を行います。2年次には、週2時間の科目「理数探究」の中で課題研究を実施します。物理・化学・生物・地学・数学・情報の6つの分野の中から、自分の関心のある分野を1つ選択し、1年間を通してグループ研究を行います。(過去3年間の課題研究の内容は以下の通りです。) また、校内の課題研究発表大会で最優秀賞を獲得したグループは、3年次に福岡県高等学校理数科課題研究発表大会で発表します。この大会は、県内6校(嘉穂・筑紫丘・新宮・八幡・明善・鞍手)の理数科設置校が集結し、切磋琢磨する機会にもなっており、本校は何度も最優秀校に選ばれて、中国・四国・九州大会に出場しました。

令和5年度福岡県理数科課題研究発表会

嘉穂高校代表チーム(研究テーマ「溶解熱で夏を涼しく」)は、出場チームのなかで最も多いデータ量を武器に見事優秀賞(準優勝)を受賞しました。

実験装置から手作りします。
実験装置から手作りします。
実験の様子

これまでの研究テーマ(抜粋)

課題研究Q&A

生徒が自ら課題を設定、答えのない問題や日常的な疑問を解決していく力を身に付けることを目的として「課題研究」を行っていきます。実際にどのようなテーマに取り組み、研究を進めるのか在校生にインタビューしてみました。(回答者は、奥間輝さん-3年生-です)

研究テーマを教えてください。

「溶解熱で夏を涼しく」というテーマで研究しました。

難しそうなテーマですね。もう少し分かりやすく言うと?

特定の物質が水に溶けたときに、周囲の熱が吸収されて気温が下がる現象(=吸熱効果)があります。この現象に着目して、効率的に部屋の温度を下げる方法を研究しました。

どうしてそのテーマにしたのですか?

夏は教室も暑いですよね。エアコンも入りますが、電気代もかかるし、フロンガスなど環境によくない物質も排出されます。できるだけ電気を使わずに、環境にも優しい方法で夏を快適に過ごせないかなと思ったことがきっかけです。

どのくらいの期間研究するのですか?

課題研究は高校2年生で取り組みます。私たちのチームは、県大会にも出場したので、高3の6月までの1年3か月です。

県大会!すごいですね。課題研究で一番大変なことはなんですか?

まずはテーマ選びです。次に、たくさんのデータを取って、たくさん考察して、たくさん試行錯誤して得られた膨大な量の「分かったこと」を論文やポスター、スライドにまとめる作業かな。

反対に、課題研究で一番楽しいなと思った瞬間はいつですか?

もちろん実験は楽しいです。でもそれ以上に楽しいのは、チームの皆と意見を出し合い、困難に思える問題に立ち向かっているとき、つまり、答えを見つ出すまでの思考する過程が一番楽しいです。これは理数科の特権だと思います。

中学生の皆さんへ
在校生の皆さんへ
卒業生の皆さんへ