嘉穂Dream Compass

嘉穂 Dream Compassとは

嘉穂Dream Compass( 略して、KDC)とは、〔知る・深める・発する〕探究活動をとおして生徒自らが主体となり、人生の視野を広げ、自ら将来設計を行う『キャリアプランニング』力を養うプログラムです。地域の抱える問題等の考察・調査研究により、地域から世界へ視点を広げ、社会に貢献できる人材育成を図る「グローバルプログラム」と、地域の科学・情報系企業との連携や大学での講義・実習等をとおして、次世代の科学・情報技術を担う人材育成を図る「科学情報プログラム」があります。

1年生 1学期~夏休み

自分を知り、自分を見つめる
●身近な事象から課題をみつける
●さまざまな情報を収集する
●体験・経験をしながら興味関心を深める

【STEP01】e-ZUKA学

まずは自分の足下から学ぼう
飯塚市と地元IT企業などの協力を得て行う本校独自の探究活動 です。飯塚市の課題と様々な取組について学ぶ中で、身近な地域課題について考えを深め、課題解決に向かう基礎を学びます。


(株)ハウインターナショナル 山内 修 氏
演 題:「新しい時代に必要とされる力」

【STEP02】フィールドトリップ

「ローカルな視点とグローバルな視点を養おう」(希望者対象)
九州工業大学の留学生と意見交換会を行っています。e-ZUKA学で気づいた課題や疑問などを留学生と議論するなかで、グローバルな視点と幅広い考え方、英語によるコミュニケーション能力を身につけることができます。

折り紙について紹介しています。

日本の食文化について紹介しています。

【STEP03】南九州研修

「飯塚から九州へ!学びのフィールドを広げよう」(希望対象者)
熊本での震災復興事業、鹿児島県にあるJAXA宇宙空間観測所や京都大学桜島観測所等での科学技術についての学習をとおして、九州各地での取組を知り、これからの生き方を考える探究活動を行います。
※校外研修は、諸般の事情により訪問先や研修内容の変更が生じる場合があります。

JAXA 内之浦宇宙空間観測所

京都大学桜島観測所

1年生 2学期~2年生1学期

分の適性を考える」
●課題解決のために何ができるのかを考える
●どのように社会貢献するのかを考える
●どのような力を身に付けるかを考える

【STEP04】創志セミナー

「企業の取組を知り、自分の価値観と照らし合わせよう」
地域の企業がどのように社会貢献しているのかを探るセミナーです。地元企業を中心に、医療、機械、IT、建築、法律、経済、経営、行政、マスコミ等多岐にわたる講師陣から現場の声を聴いて質問する機会を得ることができます。

【医療分野】 飯塚病院
理学療法士 草場 久実 氏

【機械電気分野】 TOTO株式会社
技術者 金森 光夫 氏(右)

【STEP05】関東研修

「大学の学びを知り、自分の進むべき道を考えよう」(希望者対象)
関東での研究施設·企業の訪問·見学や大学での講義など、最先端の知識·技術に触れることで探究心を刺激し、どのような進路設計をしていくべきかを考えることを目的としています。  
※校外研修は、諸般の事情により訪問先や研修内容の変更が生じる場合があります。

東京駅前

東京大学 秋光信佳教授研究室

【STEP06】1日総合大学

「学部・学科の面白さを知り、自己の学びを探ろう」
進学に向けて学部学科研究の一環として、本校に様々な大学の先生を招き、分野別の講義を実施します。本校にいながらにして大学の雰囲気を感じ取ることができます。

九州大学薬学部 王子田 彰夫 教授
講座名「薬学教育と研究について」

福岡大学法学部 飯田 敏康 教授
講座名「大人になることの法的な意味」

2年生 夏休み~3学期

「視野を広げ、目標を定める」
●海外の人々と交流しさまざまな考えと取組を知る
●世界から見た日本を知り地域貢献・国際貢献を考える
●学びの方向を決める

【STEP07】キャンパス研究

「大学での研究を知り、自分の学びの方向を定めよう」
大学での実習や模擬授業に参加し、大学の研究について学びます。これまでの「嘉穂 Dream Compass」のなかで見つけた課題や疑問の解決のために、自己の能力をどう生かすか、どう伸ばすかを知るためのキャンパス研究を行います。   

【STEP08】探究活動(課題研究)

「身のまわりの課題や地球規模の課題解決のために何ができるかを探ろう
授業や講演会、総合的な探究の時間などのさまざまな学習や活動を通して身に付けた課題発見力を生かし、課題の設定、解決の方法や手立てなどを掘り下げていきます。

理数科研究発表の様子

3年生 1学期~2学期

志を立て、将来の計画を立てる
●探究をスパイラル化させる
●課題を自分の価値観と照らし合わせ解決を図ろうとする
●将来の生き方を設計する

【STEP09】グローバル探求、科学情報探求

「新たな探求へ」
Step1~Step8で行ってきた探究活動をもとに、自分の生き方、価値観と重ね合わせ、今後の探究を設定します。探究活動を行う上で必要な基礎学力を充実させ今後の学びを具体化し、さらに発信する力を養います。

【STEP10】これからの生き方

「志を立て人生を設計しよう」
探究活動を通して見つかった新たな課題に対してこれからの人生でどう取り組んでいくのかを考えます。これからの「学びの計画書」を作成し、「探究の振り返りとこれから」をまとめます。これまで培ってきた夢、目標をカタチにする時です。嘉穂DreamComp ass
(夢の羅針盤)を使ってこれまで取り組んできたことをもとに自らの将来をより具体化していきます。

好奇心・探究心・向上心を全力応援

嘉穂高校では、集団、個人に関わらず生徒の挑戦したいという気持ちを全力で応援します。
企業や大学が主催する中高生プログラムや海外への短期留学などを積極的に支援、サポートしています。

勇気を出して挑戦したら、世界がぐっと広がった

 「ドチザメ血清中の抗菌因子の探索と同定」。これは、私が高校1年生で参加したQFC-SP(九州大学未来創成科学者育成プロジェクト)で研究したテーマです。漠然と微生物の研究をしたいなと思って応募し、担当してくださった農学部中尾実樹教授にアドバイスをもらいながら研究を進めました。驚いたのは、大学の研究施設で実験道具もそのまま使用することができることです。大学院生の方にもお話を伺って、とても貴重な体験をすることができました。QFC-SPの研究テーマを、タイと日本の高校生との交流イベント「KAGAYAKI AWARD2021」(金沢大学主催)に出品することが決まり、英語によるプレゼンテーションにも挑戦しました。さらには、中尾教授の推薦で、日本水産学会で「高校生ポスター発表」に参加し、優秀賞を受賞しました。最初は小さな好奇心だったけれど、分野のエキスパートの先生や研究施設に触れたり、海外の同世代の学生と交流したりすることができました。視野も興味もぐっと広がったことを実感しています。
 現在は、「Stanford e-Fukuoka」という米国スタンフォード大学と福岡県が連携するオンライン講座を受講中です。福岡県内から参加する高校生とスタフォード大学専任講師やゲストスピーカーの方のオールイングリッシュの講義を受け、さらにディスカッションと毎回刺激のある時間を過ごしています。
 嘉穂高校では、学校外の中高生プログラムを色々支援してくれます。少しでも興味があったらぜひ挑戦してほしいです。世界も視野も人脈もぐっと広がります。

髙木智恵さん

中学生の皆さんへ
在校生の皆さんへ
卒業生の皆さんへ